妄想3

「ご飯,おいしかったねー♪」
「ああ,そうだな.店の雰囲気もよかったし」
「ケーキまで出たしね」
店を出てしばらく歩くと,人気のない公園にたどり着いた.
よさ気なベンチがあったので,座ることに.
「話があるんだ」
(中略)
「好きだ.付き合って欲しい」
「え? あの,その...」
「最近ずっと○○さんのことが思い浮かぶんだ」
「うれしい.でも私まだ自分の気持ちがわからくて...これからは,キミのこと真剣に考えるようにするから.っていうのはダメかな?」
「いや,十分だ」
しばし無言...
「行こうか」
差し出した手を彼女が握る.
このぬくもりを離したくない.
そう決意した俺は,よりいっそう彼女のことを想えるようにがんばろうと心に誓った.