妄想2

「ご飯,おいしかったねー♪」
「ああ,そうだな.店の雰囲気もよかったし」
「ケーキまで出たしね」
店を出てしばらく歩くと,人気のない公園にたどり着いた.
よさ気なベンチがあったので,座ることに.
「話があるんだ」
彼女の方に振り向くと,そこに彼女の姿はなかった.
周りをみてもいない.
「あれ? ○○さーん」
ガッ! 不意に頭に激痛が走った.
暖かい液体が頬を伝う.
血だ.
後を振り返ると,そこに誰かがいた.
目の前が白くてはっきりと見えない.
薄れ行く意識の中で,俺は彼女がつけている指輪だけが見えた.
そうか,お前だったのか....